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MARRAKKECH マラケシュ 

天下のマラケシュ


地獄のアトラス越えの末にたどり着いたのは、モロッコ一パワフルな町、マラケシュ。
ついに旅も終盤だ。

■マラケシュは暑かった

着いてまず一言、「暑い・・・・・・」。とにかく暑いのだ。砂漠のほうも気温は高かったけど、カラッとしていて涼しい。ところがここは日本のような蒸し暑さ。ホテル探しのために歩き回っていると、バス酔いの名残と照りつける太陽であっけなくバテた。

とりあえずホテルで少し涼み、重い腰をあげて街に繰り出した。夕方になっても一向に気温の下がる気配はない。この街はモロッコに来てから今まで訪れたなかで、いちばん観光客が多く、また雰囲気も違っていた。まず観光客が多い。町中を歩いていると3割は外国人という『超』観光地。日本ではまだまだメジャーではないかもしれないが、欧州人にはかなりメジャーな観光地なのだ。そして服装。モロッコでは田舎へいくと、一応イスラム国なので、女性は観光客といえども肌の露出度に若干気をつかう。ところがこのマラケシュでは、外国人女性は非常にラフ。一瞬「ここはリゾートか?」と見間違えるほど。

私たちが泊まった中級ホテルにも、ちゃんとプールがついていて、昼間は泳いでいる親子もいた。水着を持ってこなかったことを猛烈に後悔。結局、昼間にでかけても、暑さのためにすぐに日陰へ逃げ込んだ。それはマックだったり、ネットカフェだったり。

ちなみにネットカフェは暑さに耐え切れず、旅中で一度だけこのマラケシュで訪れた。びっくりするくらい遅い。日本のダイヤルアップより遅く感じた。さらに、日本語IMEが入っておらず、その場でおねーさんがインストールする始末。最初、「このPCは日本語が見れるわよ」というので、JapanのYahooサイトを見てみると、『???%%%』と文字化けの嵐。「見れないじゃん!」と思い、おねーさんに無言で、その画面を指差すと、真顔で「これって日本語?」と聞かれてしまった。うーん、ありえないと思うんだけど。日本語もまだまだ浸透していないのね。結局、日本語IMEをインストールするのにも、その遅い回線では一時間近くもかかった。かといって、極暑の外を歩く気にもならなかったので、まったり待っていただけ。観光客は何人かきたけど、みんな短時間で去っていった。あまりに遅いからメールチェックくらいなんだと思われる。
モロッコは全般的にネット事情は悪かった。どこかの街のネットカフェに、大きく『ADSL』と垂れ幕がかかっていて、どんなんもんかと覗いてみたら、広い部屋にデスクトップのパソコンが一台ぽつんと置いてあっただけだった。とりあえず、フナ広場近くの地下のネットカフェは日本語が使えるPCが2台できたので、機会があればどうぞ。

■天下のフナ広場

マラケシュの見所と言えば、何を差し置いても、『フナ広場』。旅で出会った日本人のおっちゃんが「天下のフナ広場だからなぁ〜」としみじみつぶやいていたのが印象的。彼はもう何回もマラケシュに来ているという通であった。なぜかひとりでモロッコを旅する日本人おじさんによく会った。なかなかやるなあと感心。でも今の若者のバックパッカーが大人になれば、そのままおじさんバックパッカーになるわけで、まあそう考えると当たり前か。

そんなフナ広場。ちょうど夕方くらいに着くと、とにかくスゴイ人。オレンジジュースの屋台が並び、大道芸人やヘンナ書きや水売りや、とにかくお祭りに登場しそうなもの大集合だった。

夜から食べ物の屋台が出るので、少し時間があった私たちは広場が見渡せるカフェでお茶をして様子を観察した。あたりがどんどん暗くなっていくと、それに反比例するように、屋台の明かりがつきはじめ、広場はさらなる活気を帯びる。2時間ほどまったりした、いざ屋台へむかう。しかし、屋台の数はかなり多く、どれにしようか迷う。観光客相手の呼び込みも激しい。もちろん地元の人もふつうに食べているが、なかには日本語のメニューがあるところまであって、「世界にもう日本人が行っていないところはないのではないか?」という気になった。

そんななか、日本語で呼び込みしていないが、欧州人の観光客でにぎわっている店をチョイス。なんとなくボラれさなそうな気がした、というちょっと弱気な理由による。屋台はだいたい長テーブルの両サイドにイスが並べてある完全な合い席方式で、ここもそうだった。屋台はどこもビールがないのは残念だけど、肉はおいしかったので、やたらと頬張っているところへ、隣に新たな客がきた。「ん?なんか見た顔・・・・・・あーっ!」思わず声が出た。なんとカスバ街道で出会った、"日本で働いていて世界一周に行ったニュージーランド人"(長いな)とベルベル人カップルだったのだ。聞いてみれば、彼らも同じようなルートをレンタカーで渡ってきたそう。何百キロも離れたこの地での再会、しかもこれだけの数ある屋台で同じ時間に同じお店で、ってありそうでなさそうなコト。嬉しくなって4人で食事して、最後は「じゃ、また世界のどこかでー」と日本語で挨拶してわかれたよ。でも、ホント会えそうな気がする。いまごろ彼女はエチオピアあたりを旅しているんじゃないかな。

屋台を気に入った私たちは次の日も屋台へ繰り出した。安いのも魅力なのだ。この日は、昼間のネットカフェで仕入れた情報をもとに、89番(名前は番号制)へむかう。観光客で賑わう店を勝手に予想していたが、なぜか地元民ばかり。結局私たちがいるあいだ、地元民以外来なかった。それもそのはず、ろくに呼び込みをしていないのだ。なかには腕までつかんでくるしつこい呼び込み合戦のなかで、めずらしい存在。そのぶん味で勝負しているんだろう。昨日のところよりおいしく、かつ安かった。魚のフライならここがオススメだ。

夜になると広場に集う人も変わる。大道芸人たちの多くは消え(暗いと見えないからね)、音楽演奏や、意味不明のカードゲームなど、そこかしこに大小の円ができていた。地元の人率もぐっと増えた。おそらく、ほかにたいして娯楽もなく、酒も飲まないモロッコ人にとって、この広場が仕事後の娯楽の場所なのだろう。さっきのカップルの男性はベルベル人で、「この人な、ベルベルミュージックで涙ぐんでたからびびったわー」と彼女に言われ、照れていた。まあそれくらいレベルの高い出しものであり、モロッコ人も楽しめるものばかりなのだ。とにかく熱気とパワーにあふれまくっていて、私たちはこの2日間で、あのおっちゃんの『天下のフナ広場』という言葉を身にしみて実感したのだった。

■スークは楽勝!?

最後に一応ふれておくと、マラケシュにもスーク(市場)がある。このスーク、ほかの街に比べれば、売り子もしつこくなく買いやすい。とても広くて複雑。モロッコ一の迷路といわれるフェズのメディナを経験した私たちは余裕ぶっていたら、あっさり迷った。あとで気になったお店があったけど、再びたどり着くことは不可能。ということで、気に入ったものがあったらすぐ買わないとだめである。物との出会いはこの町ではまさに一瞬なのである。


やっぱりマラケシュといえば、『天下のフナ広場!』というのが結論。
毎日通えば、それだけいろんな顔が見えてくる。知れば知るほど深そうな町だ。
あ、あとマラケシュにはぜひ水着持参で。

 

 
 Photo


マックは日本とおなじ味


いざフナ広場へ!っていうか暑いんですが・・・


とりあえず屋台準備開始〜


天下のフナ広場 まだまだこれから


オススメ!屋台89番のおやじたち


マラケシュのスーク(市場)


この人から帽子を買いました

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